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東洋医学では秋は「肺」と「大腸」の気が旺盛であり気を付けないといけない時期です。(東洋医学の「肺」は皮膚呼吸も含め呼吸全般を含めます) 「大腸」と「肺」は身体から不要な物を出し身体を清めていく働きの臓腑として、表裏の関係においています。
現代医学で説明すると、不要な物とは大腸から固形物のカス、肺から二酸化炭素ですが、それ以外にも消化途中で発生したガスも排出されています。下からは「おなら」として、上からは「呼気」として出しています。もう少し詳しく言うと、大腸内で発生したガス(主に二酸化炭素、水素、メタン、硫化水素など)の一部は、腸の壁から吸収され、血液に混じって運搬された後、呼気として息や皮膚から出されています。
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消化器官が健康な時、食べた物は大腸に至るまでに十分消化され栄養分も吸収されているので、大腸では水分と電解質の一部が吸収されるだけです。しかし、消化する力が落ちている時は未消化の物が大腸まで運ばれてしまいます。大腸には沢山の菌が住んでいるのですが(大腸菌の事ですね)、未消化の食物は菌達の格好のエサとなるので、活発に分解活動を始めます。すると、通常の消化と違ってガスがたっぷり発生します。それは「おなら」だけでなく「呼気」の方にも出てきてしまいます。口臭は、直前に食べた物の臭いや口の中の菌による物など、口腔衛生による原因がずっと大きいですが、こまめに歯磨きをしているのに口臭が以前より強くなった場合は、お腹の働きが落ちているかもしれません。(水分不足も口臭が強くなります) |
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大腸の温度は約37℃、善玉菌が活躍するのに最適温度ですが、同時に悪玉菌にとっても最適温度です。長く留めていると腐敗もすすみ、アレルギーの原因となる物質を発生させ、それは大腸の壁から吸収され血液にのって身体を巡ります。大腸の健康は呼気だけでなく血液の健康、それは身体の健康でもあります。大腸も大切にして下さいね。
五行の色体表はこちらに載せています。 |
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風邪がはやる前に、免疫力をアップさせウィルスに抵抗できる身体づくりをしましょう。アロマセラピーで免疫力アップの精油は、ティートリーやユーカリ、フランキンセンス、ローズマリーなどが使われ、アロマランプで焚くだけでも免疫力アップに繋がります。
コアラの大好物・ユーカリは500種以上が確認されていますが、その中で最もアロマセラピーで良く使わるグロビラスという種は、1,8-シネオールという免疫力を上げる成分を豊富に含んでいます。ユーカリ・ラディアタなど同じ成分を沢山含んだ種もありますが、ユーカリ・レモン(シトリオドラ)など成分がかなり違う種もあり、作用も各々違ってきます。
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コアラもユーカリだとなんでも食べるわけではなくほんの数十種のみで、住む地域によって好みが違います。多くのコアラは油分やタンニンの少ない物を好みますが、寒い地方のコアラは逆に沢山含む物を好んで食べるそうです。ユーカリ以外にティートリーも食べるそうで、“アロマな生活”をしている動物みたいです。 |
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上記に“「肺」と「大腸」は表裏の関係”と書きましたが、“表”は「大腸」で、“裏”が「肺」です。東洋医学では病気は表から入ってきて、ひどくなると裏に入るという考え方があります。“表”は他に「胆」「小腸」「胃」「膀胱」で、調子が悪くなると便・尿・痛みと真っ先に症状が出る部位です。それに対して“裏”は「肝」「心」「脾(膵のこと)」「腎」で、これらは調子が悪くなっても感じられる症状が出にくいですが、症状が出た時にはやっかいな状態になっている事が多いです。(病気が軽い(浅い)状態を「表証」、重い(深い)状態を「裏証」という場合もあります)
皮膚や筋肉など身体の外側の異常は直ぐに気付きますが、身体の中の事はなかなか解りません。下痢や便秘、そして大便は真っ先に感じる事のできる身体の中からのシグナルです。特に以前は調子が良かったのに……という場合は、何かが起きているかもしれません。だから身体の中からの“声”にきちんと応えてあげて下さいね。
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あなたの便秘の原因は?
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表面で大腸の話しをしましたので、今回は多くの方が悩んでいらっしゃる“便秘”について書きます。まず、便秘の原因をざっくり2つのパターンに分けてみました。
●一つは機能性便秘。これは最もよくある便秘で、食事の改善、水分をしっかりとる(特に朝コップ1杯のお水)、適度な運動など、生活習慣を見直す事で解消されることが殆どです。それから消化がスムーズに行われ、便意がきちんと起きるためには、自律神経が正常に働いている事も重要です。特に下痢や便秘を繰り返す方は、ストレスから自律神経がまいってしまった過敏性腸症候群の可能性があります。なので、ストレス解消も大切です。ダイエットなどで食事量を極端に減らすのも便秘を招く事があります。生理前の便秘はホルモンのバランスとの関係が深いですね。
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●もう一つは器質性便秘。こちらは生活習慣を変えても改善されにくい便秘で、消化管(食道〜肛門)に原因がある場合です。器質性は、生まれつきの場合と、何らかの病気や加齢などの身体の変化に伴う後天的な場合があります。 |
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●最近、便秘がちになったとか、便に血が混じっている場合は早めに病院に行かれた方がよいと思います。
●気付くと便秘症になっていた場合は腹筋群や骨盤底筋群(いくつの筋肉が集まっています)の筋力の低下が考えられ、この状態はご高齢の方に多い症状です。 |
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でも下記のパターンは若い方でも起きます(機能性に入るかもしれません)。通常は排便する時に腹筋や直腸を収縮させる一方、骨盤底筋が緩むことで肛門が開きスムーズに排便されますが、中には骨盤底筋群を緩める事ができない方がいます(心理的な理由もあるようで、原因ははっきりしていません)。 |
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この方々は、息むとますます骨盤底筋は緊張し、出口がつまったようになります。さらに度々このような事が起きると大便の圧力で肛門の手前に膨らみができ(直腸溜といいます)、そのためにますます出ない状態になります(こうなると器質性です)。便意があるのに出ない、または排便後も残便感がある方は可能性があります。 |
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●子供の頃からという場合には、“ねじれ腸”の可能性があります。これは最近の研究で判った症状で、胎児の時に身体ができあがる過程で腸がねじれた状態になる事で、“ねじれ腸”の方は意外と多いようです。この状態の方は、便秘が解消されたすぐ後に、軟便や下痢を起こしたり、運動量が減った時に便秘がひどくなったりします。ねじれの起きやすい場所は右図の3カ所で、ねじれがある部分が狭くなり大便がつまりやすくなります。 |
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●上記のような様々な理由で大便が腸につまると、腸は伸びるように出来ています。ゴムひもみたいに常に伸びた状態だと,そのまま張りがなく伸びた腸になってしまい、ますます腸が絡みやすく便秘がひどくなります。一度伸びた腸を戻すのは難しいので、出来ることならそうなる前に対処したいものです。
●一言で便秘といってもその原因・症状は様々です。機能性・器質性の両者はスッパリ分けることは難しいです。それは、最初は機能性だけだったのに慢性の便秘から腸の形に異常が生じたり、逆に器質性でもその苦痛から自律神経の異常に繋がったりすることもあるからです。
なお、器質性便秘でも改善できる場合がありますので、下記に一例を書いておきます。
これは『たけしのみんなの家庭の医学』で「ねじれ腸マッサージ」として紹介された体操ですが、伸びてゆるんだ腸になっていたり、お腹周りの筋力が低下している場合にも有効です。
※合計3分のマッサージを朝食前と寝る前にどうぞ。
★左腹部(下行結腸)の揺らし方 @仰向けになり腹筋をゆるめる Aおへそ付近とわき腹を指で突くように揺らす、強さはお腹が自然にへこむ程度 B手を上下に移動させ1分間揺らす
★下腹部(S状結腸)の揺らし方 @左腹部と同じ要領で、手を上下に移動させ1分間揺らす
★左わき腹(下行結腸と横行結腸のつなぎめ)の揺らし方 @肩幅より開いて立ち両手を広げる A1分間左右にひねり続ける
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