
■40〜50代の方は、腕を動かして痛みが出ると「もしかして四十肩??」と、ついつい心配になりがち。今回は東洋医学の話からちょっと離れて、多くの方を悩ます『四十肩』について書いてみました。少しお年が上の方は『五十肩』と言いますが同じものです。一度なると数ヶ月、ひどい時には1年以上その痛みと付き合わなければなりません。この厄介な肩の痛み、これはいったい何なのでしょうか?
■身体には骨と骨をつなぐ沢山の関節があり、頭蓋骨の関節みたいに動かない関節から、背骨の椎間板みたいにわずかに動くもの、肘や膝や股関節のように大きく動く物と様々です。その沢山の関節の中で、最も大きく動く関節は肩の関節で、調子が良ければ360度近い角度まで動かすことができます。そのため、腕の骨の上端が入る肩胛骨の関節のくぼみは浅くなっていて、肩の骨は腕がとてもはずれやすい構造(だから肩は一番脱臼しやすい場所です)であるため、靭帯・腱などでしっかり補強してはずれないようにしています。
くたびれた部分と元気な部分の調整が上手くいくと、回復していくようです。
このような場合には、こまめに背伸びや屈伸をしたり、肩をゆっくり大きく回したりして偏った疲れをとる事が大切です。タオル体操も疲れをほぐすのに有効です。日頃から運動をしていても、ゴルフのように同じ動きが多い場合も要注意。疲れを出来るだけ溜めないようにしましょう。
この時期を『急性期』と言い、炎症が腱・靭帯だけでなく関節包や滑液包にも広がっている状態です。ここまでくると一度、病院で診ていただいた方がよいでしょう。
この時期は積極的に動かしていきましょう。肩胛骨がしっかり動くと、肩の靭帯への負担が減りますので、肩胛骨周りを柔らかくしておく事が大切です。お風呂の後など身体が暖まった時は動かしやすいので、そんな時にタオル体操(表面)を肩胛骨を意識しながらしてみましょう。軽い筋トレなどもお勧めです。次の日に疲れを残さない程度の運動をしましょう。 | ■マッサージオイルのレシピ(これはほんの一例です) |
| ◆激しく痛い時 | ウインターグリーン 5滴、ペパーミント 10滴、ユーカリレモン 15滴、ヘリクリサム 5滴、植物油 50cc | ||
| ◆激しく痛い時 動かすと痛い時 |
ウインターグリーン 5滴、ローズマリー 15滴、レモングラス 8滴、 ヘリクリサム 3滴、植物油 50cc |
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| ◆動かすと痛い時 動く範囲が狭い時 |
レモングラス 6滴、バジル 13滴、マージュラム 8滴、ジュニパー 8滴、植物油 50cc |
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| ◆動く範囲が狭い時 | ローズマリー10滴、ラベンダー12滴、マージュラム 8滴、ジュニパー 5滴、植物油 50cc |
お風呂あがりと朝起きた時、痛みがひどい時に、肩周辺に滑らかに手がすべる程度に塗ります。