表面で『異所性脂肪』を完全に悪者扱いしましたが、“長距離ランナーにとっては違う”という面白い研究結果があります。普通の生活の人と長距離ランナーが、同じ脂っこい食事を食べたとします。すると、長距離ランナーの方が筋肉の線維内に脂肪が溜まる(脂肪筋)量がずっと高くなります。ただ、普通の人はそうなるとインスリンの働きが悪くなり血糖値が上がりますが、長距離ランナーは脂肪筋になってもインスリンの働きは良いまま(むしろ良く働く)なので、血糖値は安定してます。これをアスリートパラドックスというのですが、長距離ランナーにとっては筋線維内の異所性脂肪【霜降りの脂じゃない方】は大切なエネルギー源、これが無ければ良い成績はでないらしいです。
長距離ランナーは日々の練習で身体の機能が長距離を走るのに適したように進化したのですね。つくづく人間の身体ってすごいな〜って思います。