
■春です、何かと新しい出会いが多い季節、恋が芽生える機会も多い季節かもしれませんね。「恋なんて、もう縁がない」と言われる方、身近な人でなくても、テレビのタレントでも講習会の先生とかでも恋をすることには変わりはありませんよ。さて、恋をするということは、身体の中で何が起きているのでしょうか? 身体の働きから恋の仕組みを見てみましょう。
■まず、恋のお相手に会った時、または見た時、心臓がドキドキすると思います。これは脳の興奮が心臓に伝わって全身興奮状態、言い換えると交感神経が働いている状態です。これはストレス反応でもあります。ストレスと聞くとネガティブな状態を思うかもしれませんが、楽しいことで起きる興奮状態もストレス反応の一つ、ポジティブなストレスです。このポジティブなストレスの場合、頭の中では快感ホルモンのドーパミンやエンドルフィンが分泌されます。好きな人に会えると思ったら凄くパワーが出たりしませんか? 特にエンドロフィンは脳内麻薬と言われるぐらい快感を感じさせてくれます。だからその間は痛みとかあっても感じなくなったり、それまで「疲れたよう~」と言っていたのが嘘みたいに元気になったりします。ここまでは恋の良い反応です。
■問題なのは、恋の相手に会うだけでドーパミンやエンドロフィンが出て「快感~!!」となるとそれがクセになり、四六時中その人のことばかり考えて、何も手につかなくなることがあります。中には夜も眠れなくなる人もいるでしょう。一種の「恋中毒」とでも言いますか……。また「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンも常にストレス状態が続くと、バランスが乱れてしまいます。そうなると、ちょっとした相手の行動で「嫌われてるかも……」とひどく落ち込んだり、相手からの連絡が少し途切れただけで酷く不安になったり……。これが恋の病(やまい)ですね。好きな人の気を引こうとするあまり、相手を困らせる行動に出てしまうと、病を越えて犯罪者になってしまうので要注意です。
■恋は快感物質をたっぷり分泌させ、人が生きて行く上での大きな活力源ではありますが、問題行動の原因にもなりがち……、バランスが大切ですね。(調整がきかないのが恋ですかね……)
■こういう錯覚を心理学では「吊り橋効果」と言って「危険な吊り橋を渡った後に、直ぐ出会った女性に好意を抱いてしまう」というような現象のことを指します。これは吊り橋を渡ってハラハラドキドキの興奮状態のまま女性に出会うと、その女性の魅力にドキドキしていると勘違いしてしまう、という現象です。冒険物の映画で良くあるパターン、主人公の男女が最初は喧嘩してるのに最後には恋に落ちているという現象、ただの「吊り橋効果」かもしれませんね。危険な恋をされている方、その恋は本物ですか? ただのスリルを恋と勘違いしていませんか? よ~く考えてみましょう。そして身体に良い程度の恋をして下さいね(^0^)。
■右の図は、通常の場合の脊椎の図です。背骨は通常は緩やかなS字曲線をしています。
■前屈(おじぎする方)をする場合を考えてみましょう。左の図の黄色の点線で囲まれた部分に注目して下さい。赤い部分が骨盤です。直角におじぎをした時、腰の骨は殆ど曲げずに骨盤が直角に傾いているのが解ると思います。こうやって、骨盤を傾けてしっかりと前屈すると腰の骨を曲げなくて済むので負担は小さいです。骨盤と足を繋ぐ関節は可動域の大きな関節だから椎間板と違って大きな動きが出来るはず……なんですよね。
■ついでに座った時の状態を右図にしてみました。姿勢良く座っている時は、立っている時と同じような角度で骨盤は立ってます。でもこうなるには、お尻や太ももの筋肉をめいっぱい引っ張るので、これらの筋肉が固いと結構大変な姿勢なのです。真ん中の図、すごく姿勢の悪い座り方ですけど、これだとお尻の筋肉や太ももの筋肉が固くてもできそうです。しかし、腰や胸の部分の骨は不自然なのが解ります。ついでに、その隣に、猫背な座り方も載せておきました。腰の自然なS字曲線が無くなっていますから、腰椎にはかなり負担が掛かっているのが解るかと思います。
■例え話をすると、とっても空気が悪いし水も汚いし騒音もするし……という場所で病気を治すのは凄く難しいでしょう。良くなりかけても、直ぐに悪くなりそうです。まずは周りの環境を良くしないと病気から遠のいていきませんよね。腰も同じ、「腰が痛い、腰をどうにかして!!」という時には、胸や肩、お尻や脚の筋肉を柔らかくしなければ、どんなに腰だけを温めたりさすっても、腰だけ良くなるというのは難しいし、一時的に治っても直ぐに再発させてしまいます。ということで、ねろりではいつも全身をケアーさせていただいておりますのよ(^0^)。