
■度々咳が出たり、咳が出たら止まらなくなったりすると本当に辛く嫌なものです。そうではありますが、咳にも大切な役目があります。一番大事な役目は風邪の時のようにウィルスや病原菌などの外敵やほこりなどの異物が、身体に入り込もうとするのを痰に絡めて外に出すという働き。また、食物が間違って肺からの空気の通り道である気管支の方に入りかけた時、それを外に出す働き。特にご高齢の方は嚥下機能が落ちるので、喉から気管支に分かれるフタの部分(喉頭蓋)も弱くなり、間違って食物が気管支に入り易くなりますので、それを咳で出す、というのは重要な役目です。
■喘息のような何らかの疾患でなくても気管支が敏感になってしまうことがあります。
よくある原因が「口や喉が乾いていること」。塩辛い物を食べた時の喉の渇きとは違う、唾液の量が減ってしまって口や喉が乾燥した状態で、ドライマウスと言われる状態です。健康な方の口や喉は、常に唾液によって潤っています。高齢になると唾液を作る唾液腺という器官がおとろえて、唾液の量が減るのでドライマウスになりがちですが、ご高齢の方でなくてもドライマウスになることがあります。次のような状態はありませんか?『緊張している時や集中し続けている時、面白くない会話中など咳がよく出ることがある。でも食事中や楽しくおしゃべりしている時、くつろいでいる時にはあんまり咳が出ない』こんな方は、ドライマウスかもしれませんよ。
■サラサラ唾液をしっかり出すためには、副交感神経が働きやすい状態・気持ちがゆったり出来れば一番ですが、そんな時間はなかなかとれないという方、下記をお試し下さい。
■大きな唾液腺は3カ所にあって、耳下腺はサラサラ唾液、顎下腺と舌下腺はネバネバ・サラサラ唾液の両方を分泌します。それ以外にも小さな唾液腺があるので全部マッサージしましょう。
■「お顔のマッサージの間違い?」と思われるかもしれませんが、あくまで筋トレです。熟年層になってくると頬や目の周りがたるんだと感じたり、シワが気になってきます。それで、お顔に美容液などで油分・水分を補ってなんとか防ごうとします。これはこれで皮膚に対しては意味のあることです。でも、ちょっとここで発想の転換をしてみませんか。
■お顔のたるみも「筋肉がたるんでいる」ということになると、やっぱりそこは「筋トレ」。でも顔の筋肉はダンベルやマシーンは必要ありません(想像もできませんが…)。基本はしっかり動かすこと、言い換えると大げさな表情をして顔の筋肉を動かして鍛えるという方法です。
■もしかして女優さんがいつまでも若々しい顔なのは(エステの効果もあるかもしれませんが)、普通の人以上に表情筋を使っているからではないでしょうか。特に舞台では大げさなぐらいの表情を作っていると思います。普通の生活では、そんなに感情が大きく動くことが度々無いので、表情筋の動きも小さくなってしまいがち。特にお子さんが小さい頃は、怒鳴ったり大笑いしていた方も、お子さんの成長と共に、表情筋の運動が少なくなっているかもしれません。表情の変化が乏しい生活をされている方、怒ったり悲しんだりの片寄った表情が多い方、特にお顔筋トレをお勧めいたします。
●片目づつ順に、顔がゆがむほど思いっきりつぶって5秒間キープして下さい。思いっきり変顔です。その調子で今度は口角を思いっきり左側に寄せて5秒間キープ、最高の変顔を作って下さい。今度は右側口角側に寄せます。これ以外も思いっきり色んな顔の筋肉を動かして変顔、5秒間キープ。
お顔の筋トレについては私も始めたばかりなので偉そうなことは言えませんが、効果があるように感じています。ただ、目の周りは睡眠不足との関係が大きいようですので、生活改善も大切だと感じています。