トップページ 》 会報【ねろりでげんき】の目次 》 ねろりでげんきNo.4


 現代医学での病気の原因は多岐に渡っていますが、東洋医学では「全ての病気は自然と人との関わりから始まる」と考えられています。そして、病気の原因を大きく人体の外から(外因)と、内から(内因)、外傷や寄生虫・遺伝・飲食などのどちらでもない(不内外因)とのと三つの因子にザックリ分けます。【三因極一病症方論】(外感と内傷の2つに分ける説もあります)
  「自然と人との関わり」ということは「季節と体調」も深く関わりがあると考えられています。外因とは、暑さや寒さ湿気などの気候の変動(六気の変動)に逆らったり(気候に合わない生活)、ついていけなかったり(抵抗力が落ちた状態)した時に、病邪に取り付かれてしまった状態(六淫)を病気の原因としています。
  六淫(右下表参照)の中で、風邪(ふうじゃ)は字のごとく風から起きるもの。風は良くも悪くもいろんなものを連れてくるといったところでしょうか(東洋医学にはウィルスという考えはありません)。風は感冒などの様々な症状も連れてくるので、そういった症状をひっくるめて「風邪(かぜ)」と呼ぶようになったようです。また、感冒の症状が、自然界の風のように、病状がどんどん変化するので「風邪(ふうじゃ)」と表現したのかもしれません。


※六気はそのままでは人体に影響はありません。しかし、その気が不足したり過剰になったり、抵抗力をなくしたりすると六淫となり病気の原因となります。
長夏は中国では梅雨にあたるもの。日本では夏と逆になるという考えもあります。
  「暑・寒」は温度の上下、「湿・燥]は湿度の増減。火は暑がさらにひどくなった状態です。風はこの5つの気にくっつき微妙な働きをします。 
※内因は、ねろりでげんき1号で話した7つの気「怒・恐・喜・驚・悲・思・憂」の異常でおこります。                       『図説 東洋医学』(学研)より
 六淫は単独でなくて複数が同時に襲ってくる場合もありますし、他の気と結びつくこともあります。特に「風」はその性質が強いです。ぞくぞくと寒さを感じれば「風寒(ふうかん)」、熱がともなっていれば「風熱(ふうねつ)」。風邪は四季のいつでもおこる病気ですが、特に風邪に襲われやすいのはこれからの春先。まだ寒い日が続きますので風寒にはくれぐれもお気をつけ下さい。
   



 花粉症の方にはつらい季節になりました。アロマセラピーで少しでも症状を軽くする方法を考えてみました。
  カモミールジャーマンやヤロー、メリッサ
(別名レモンバーム)にはアレルギーの原因となるヒスタミンの分泌を抑える作用があるので、花粉症などアレルギー全体を緩和してくれます。(カモミール、ヤロウは菊アレルギーには不可)
  アトピーなど他のアレルギーをお持ちの方は、長期的な考えでお茶を毎日飲まれるのが一番良いようです。
 しかし、今すぐ何とかしたい方には、精油の香を嗅ぐ方法が簡単です。ハンカチやティッシュなどに1滴垂らしてお鼻に近づけて嗅ぎます。取りあえず鼻づまりをなんとかしたい場合には、鼻の中の粘膜を排出する力のあるユーカリ、ペパーミント、ローズマリーなどの香も使えます。ちょっと試してみたい方は、ご遠慮なくねろりの方へどうぞ。



  昨年末、久々に風邪に取り付かれてしまいました。「バカは風邪ひかない」を豪語していたのに……
  原因は、ある夜、娘とワンコで布団を取り合った末、寒くて目が覚めると押し出されていました。 この際、風邪に効きそうなハーブティーを試してみる絶好のチャンスと思い、薬も飲まずいろんなお茶を試してみました(やっぱりバカ?)。
 身体に寒気が走る「風寒」には、身体を温める事が大切。ネトルなども良いのですが、やっぱりジンジャー=生姜が一番良いですね。それも一度乾燥させたもの。乾椎茸と同じで、乾燥させる事によってそのパワーが増し身体全体があったまった感じになります。それに抵抗力をつけるビタミンCたっぷりのローズヒップ、お鼻すっきり効果にエルダーフラワー。この3種ブレンドで風邪とサヨナラする事ができました。
 


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