
■体脂肪計の数値に一喜一憂されていませんか。例えば「運動をして汗をビッショリかいて、さぞかし減っただろうと体脂肪率を測ったら全然変わってない、それどころか増えてて、ショックを受けた……」なんていう経験はありませんか。そんな方に「ご心配は無用!!」というお話です。
■でも、脂肪以外の原因でも体脂肪率が高くなることがあります。
例えば、背の高い人は電流の経路が長くなる分、電気抵抗値は高くなります。なので、計測器に正しい身長を登録すると自動的に調整して数値を出してくれます。また年齢も関係があります。年齢が高くなると身体のあらゆる所で水分量が減っていきます。身体のみずみずしさが失われていくと、脂肪が多いわけでもないのに体脂肪率は多く計測されてしまいます。だから通常の計測器は年齢も登録するようになっているのですよね。体脂肪計に対して、「年齢さば読んじゃろ!!」なんて考えると最悪の数値がでますよ!!
■冒頭の「運動したのに体脂肪率が増えてる」理由、もうお解りですよね。脂肪は運動したら燃えますが、沢山の汗をかいたら身体の水分が減るので電気抵抗値が上がり、その結果、一時的に体脂肪率の数値が上がることがあります。でも、汗をたっぷりかくほど運動をしたのなら、実際は体脂肪率は少しは減っているはずです。運動後に直ぐに結果を知りたくなるかもしれませんが、水分を補給して身体を落ち着けてから測りましょう(水分が身体に吸収されないと数値に反映されませんので、早くても30分後に)。運動やサウナで沢山の汗をかき「水分とると、また体重が戻る」って考えてる方、それは間違ってますから、しっかり水分を取ってください。
■それから食後は、消化吸収のために一時的な変動が起きますので、体脂肪率を測るには適していません。また、寝ている間は結構な量の発汗があり、朝は就寝時よりも身体の水分が少ない状態、体脂肪率が高めに出る傾向があります。(就寝中に水分をとらないのに、朝、顔がむくんでいる場合は、顔側に水分が移動しているだけで、体内全体の水分が増えているわけではありません) 測る時間はバラバラでなく、一定のタイミングで測ると、より正しく身体の変化が解るでしょう(血圧や体温もそうですよね)。それではいつ測るのがいいのでしょうか。運動直後・入浴直後・食後は水分量や体温が安定しないので避けて下さい(体温が高いと電気が流れ易くなります)。食前や入浴前が体内の水分の状態や体温が安定しており、特に入浴前は、計測のためでなく衣類を脱ぐのでタイミングとしてもお勧めです(運動後。お風呂に直行の方は別です)。
■「木を見て、森を見ず」というたとえがあります。これは東洋医学からみた西洋医学のことです。西洋医学は病気の原因を細かく分析し追求していくので、ピンポイントで病気に対処していくのを得意としています。最初のたとえは、森の中の木の一本を徹底的に診る感じです。それに対して東洋医学は、その人の全体(体質・体型・性格含む)を診て、治療を行っていきます。森全体の様子を診ながら、全体として調和を整えることが、各々の木を良くしていくことに通じると考えます。だから、漢方薬は、全体から考えるので、ピンポイントに効かせる西洋医学の薬に比べるとアバウトではありますが、その方の体質・体調に良く合った時には、良い結果を導いてくれます。
■ここで唐突ですが、少し歴史を。江戸時代までは、東洋医学と西洋医学は、仲良くはありませんでしたが、共存していました(その頃は東洋医学を「医学」、西洋医学を「蘭学」と呼んでいました)。でも明治時代になって、政府が欧米文化を一気に取り入れる政策をとり、その流れで西洋医学が正式の医学の座につき、東洋医学は追いやられてしまいました。確かに、多くの人々が命を落とした結核などの伝染病には、細菌とピンポイントで闘う西洋医学は大きな効果を発揮し、東洋医学は太刀打ちできなかったのも事実です。また、手術など外科的な分野でも、全体から診る東洋医学は極めて内科的・経験的なものなので、科学技術の発展とともに進歩していく西洋医学にはついていけませんでした。

■マインドフルネスに少し触れたので、いくつかの仕方はありますが簡単にできるものを紹介します。
呼吸が気持ち良く感じられたら、次に左手に意識を集中し、手先まで呼吸の波動が伝わっているのをイメージしてみましょう。イメージできたら右手、左足、右足と順に行って下さい。