
■「寝違え」とは、首や首から背中にかけて、寝ている時(ある朝)から、突然痛みが
出た状態」を言います。ずっと痛い場合もあれば動かして痛い場合もあります。
状況としては、【軽い肉離れのような状態】筋肉を構成する繊維(筋繊維)やそれを包む膜(筋膜)が傷ついたり部分的に切れたりして炎症が起きた状態と、【軽い捻挫のような状態】頸椎の関節の袋(関節包)や靱帯が傷ついて炎症が起きた状態が考えられます。一部の筋肉がけいれんしている(こむら返り)の場合もありますが、これはその時は酷く痛いですが、肉離れや捻挫のようにどこかが傷ついたわけではないので、治りは早いです。
なぜなら、首の後ろ側の僧帽筋という筋肉は、肩・背中と拡がっている大きな筋肉なのですから。肩が凝ったと感じたら首やその付け根、背中も凝っているはずです。では、肩凝りとはどんな状態でしょうか。
パソコンなど長時間同じ姿勢で仕事をした時だけでなく、長く精神的に緊張状態が続いている時には、筋肉も緊張して血の巡りが悪くなっています。また、身体に良いはずの運動も負荷をかけ過ぎたり、十分疲れをとらずに毎日続けると、疲労がたまって血流が悪くなります。血液は疲労物質を運び出してくれるのと同時に、ビタミンやミネラルなどの回復物質も運んでくれます。
●先ずは酷く痛い部分をアイシングしましょう。氷をビニール袋に入れ、それをタオルに包んで冷やします。アイスノンのような冷却剤があればそれでも良いです。但し、冷やしすぎると血行が悪くなるので、冷やすのは10~15分程度です。その後、市販の湿布があれば(病院で貰ったのがあればより良いです)それを貼りましょう。
■早く治すには血行をよくすることが必要になるので、酷い痛みが和らいだら、首周辺から筋肉を緩めていきましょう。指を中心に手のマッサージをしたり、肩甲骨を回したり、右図のようなストレッチをしてみましょう。息を吐きながらゆっくりと腕や肩を伸ばす感じで。
■これまで、家庭・仕事とすごく頑張ってきて、今は大きな悩みもなく暮らしているのに、最近、何かとやる気がわかない、日々が楽しいと感じられない……例えば「子どもが就職や結婚などで独立し、自分の時間が沢山できたのに、何かとやる気が沸かなくなった」「バリバリ仕事をしてきて退職を迎え、何をしても楽しく感じない」などです。この状態は「空の巣症候群」、「燃え尽き症候群」とも呼ばれています。
■一般的に「燃え尽き症候群」とは身体的・精神的な疲労が合わさって、心が枯渇してしまった状態のことをいい、大掛かりなプロジェクトをこなした後に起きることもあるし、日常の仕事の積み重ねで起きることもあります。また、医療従事者や保育士・教師、各種支援員などの対人援助職の方に起きやすいとも言われています。
■こんな時は、近所の散歩でも良いので外出したり、趣味とまではいかなくても楽しいと感じるものを探しましょう。それを探す作業だけでも良い作用があるはずです。何か勉強を始めたり、お花が好きな方は庭いじりもお勧めです。地域の世話役など「少し大変かな」と感じても引き受けてみるのも一つです。家にこもりがちにならないために、バイトやパートに出てみるのも有りだと思います。