
■ひどく痛いこむら返り。医学用語では『有痛性筋痙攣』筋肉がつった状態です。
有痛性筋痙攣は足の裏や指、太もも、胸などどこでも起きますが、特にふくらはぎによく起きることもあり『こむら=ふくらはぎ』、こむら返りと言われています。(【コブラ返り】ではありません)気持ち良く寝ている時に起きると最悪ですが、なんと、50歳以上の方の殆どが就寝中にこむら返りを経験しているとのこと。では、どこも悪くないのに、なんで酷い痛みが出るのでしょう。
■こむら返りがどのように起きるのか、ふくらはぎに起きるこむら返りを中心に簡単に説明します(実は未だよく解っていない事が多いらしいです)。
■よくある就寝時のこむら返りは仰向けで寝ている時。手でも足でも身体の全ての部分で、表面の筋肉を伸ばせば、その裏側の筋肉は縮んでいる状態になります。例えば、膝を曲げた時には膝の筋肉は伸びていますが膝裏の筋肉は縮んでいます。仰向けで寝た時、足先がつま先立ちのような状態(右図)になると、膝から下の前側の筋肉(向こうずね)は足先方向に引き伸ばされます。すると裏側のふくらはぎは膝側に向かって縮む状態になります。この時、良くない条件があると丁度良いバランスで筋肉が縮むことができず、けいれんが起きます。これがこむら返りです。
■良くない条件とは「足が冷えている」「筋肉が硬くなっている」「水分不足」などが考えられます。どれもこむら返りが起きてしまう最悪条件「血行が悪くなる」にも繋がっています。
湯船で、ふくらはぎをこぶしで軽くポンポン叩いてほぐすのも一つです。| カルシウムの多い食品 |
|
![]() |
牛乳・
チーズなどの乳製品、小魚、ひじき、しそ、春菊、納豆などの大豆食品 など |
| カリウムの多い食品 |
|
![]() |
ほうれん草、ブロッコリ、人参、かぼ
ちゃ、芋類、豆腐や納豆など大豆食品、ひじき、わかめ、魚介類など |
| マグネシウムの多い
食品 |
|
![]() |
アーモンド、ほうれん層、ごぼう、あさ
り、金目鯛、しらす、豆腐や納豆などの大豆食品、バナナ、ごまなど |
●こむら返りとは、筋肉の異常な緊張が続き、緩むことができず激痛が走る状態です。だからまず、筋肉の緊張を緩めることが大切です。
○手が足先に届かない場合は、タオルをつま先に引っかけて、引き寄せて下さい。