トップページ 》 会報【ねろりでげんき】の目次 》 ねろりでげんきNo.11


  昨年初夏の『ねろりでげんき』で、東洋医学では『「心
(しん=心臓を中心とした循環器系)」は他の臓器だけでなく「神(しん=精神・感情)」にも通じるとされている』という事を書きましたが、その事についてもう少し詳しく書きましょう。
  ビックリした時や人前でスピーチする時、「肝臓や腎臓、胃がドキドキした」なんて方はまずいないと思います。でも、心臓がドキドキする方は多いと思います。急な気持ちの変化は心臓が一番早く影響をうけます。
  驚いた時や不安な時だけでなく、大好きな人が目の前に表れたら、胸がキュンとしたりドキドキしたりして中には赤面してしまう方もいるでしょう。
  現代医学的にこれを説明すると精神的な刺激はいち早く脳に伝えられ、交感神経系が優位となるよう指令が瞬時にだされます。それで心臓パクパク、血圧上昇の状態になるわけです。


 
刺激は脳の扁桃体という所で心地良いか嫌なものかに分けられます。良い刺激にはドーパミンなど快楽を感じる物質も沢山出るので身体は活性化され「やる気」が出ます。それに対して嫌な刺激にはアドレナリンが沢山分泌されて、外からの刺激に対して身体を「戦闘態勢」にしてしまいます。いわゆるストレスのかかった状態ですね。「心(しん)」は東洋医学では「君主の官」と呼ばれ、身体の中心的な働きをする臓とされています。「戦闘態勢」となれば君主は他の臓器の中心となって戦い続けます。

  ですので一時的な「戦闘態勢」ですめばよいのですが、長くこの状態が続くとその間はずっと心臓に負担をかけてしまうという事になります。だから「戦闘態勢」の後は出来る限り気持ちを休めて「心(しん)」を戦いから解放してあげて下さい。忙しくてリラックスタイムがとれない方は、せめて就寝時には心地良い睡眠がとれるようにして下さい。
  それから「胸キュン状態」も長く続くと食欲に影響しますから、体力が落ちてしまう前に早めに決着させた方がいいかもしれませんね。
        五行の色体表はこちらに載せています。




 春は新しい職場や部署、お子さんの進学や家族の転勤などの環境の変化で、何かと慣れない生活で肩が凝りやすい季節。自分で肩こりをほぐそうとして余計に肩が凝ってしまったり……。
  そんな時、アロマオイルがセルフケアーに役立ちます。香で心が癒されるだけでなく、精油の中には血行をよくし痛みを抑えたり、皮膚を柔らかくしたりする力がある物があるので、マッサージしなくてもただ塗るだけでも効果が期待できます。
 作り方はスィートアーモンドやマカデミアンナッツなどのキャリアオイル25mlに2〜4種の精油を合計10〜15滴。精油は痛みを抑えるカモミールローマンやラベンダーやゼラニウム、血行促進にローズマリーやマージュラム、代謝を上げるサイプレスやジュニパーなどがお勧めです。極少量でブラックペッパーやジンジャーなども血行促進に良いです。調合オイルは1ヶ月以内に使いきりましょう。




 家事、子育て、仕事、勉強と時間に追われていた時には「ボー」っとする暇なんてありませんでしたが、子供がほぼ片付いた今日この頃、ふと手があくと「このまま何もしたくない…」と感じてしまう事があります。動きが止まるとついついつまらない考え事をしてしまい、すると身体も自然と重たくなって益々やる気が消えていきます。「なんか鬱っぽいなぁ」なんて思います。

 鬱は毎日が忙しくてしょうがない時よりも、むしろ自分の置かれている状況や気持ちなどを思い返す時間ができた時に起こしやすいようですね。
 気持ちがマイナスに傾いている時は、ちょっと外に出たりして少しでも太陽の光を浴びる時間を作っています。生化学的に言えば「セロトニンの分泌を促すため」ですが、理屈抜きにお日様の光に当たるとやる気がでてきます。そして、友達からの誘いには出来る限りのります。それまで「今日は身体が鉛みたいだぁ、バドミントンの練習はサボろ……」とか言っていても「メンバーが足りないよ〜」なんて電話をもらうと、それまでが嘘みたいに飛んでいってしまいます。まだまだ大丈夫です



ストレスを軽減する食べ物(ヤケ食いじゃないですよ )
 ストレスがかかると、交感神経が優位な状態・表面で書いた「戦闘態勢」になります。それが長く続くと自律神経のバランスが崩れてしまい、副交感神経が十分に働けなくなります。そうなると布団に入ってもなかなか寝付けなくて不眠になったり、胃腸障害を起こしたりしてしまいます。
  だからといって「ストレスの少ない生活を」と思っても、仕事や家庭の事情を急に変える事はとても難しいです。
  でも、お食事でしたら改善ができます。今回は自律神経を整えるための栄養素を表にしてみました。
  もちろん「ばっかり食べ」でなく、下記表以外のミネラル分や糖質など、様々な食品をバランス良くとる事が大切です。「ヤケ食い」もストレス解消に、たま〜〜っに、ならそれも有りかもしれませんね。 




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