春の五季は『木』、木々の芽が吹き、草花がどんどん成長する季節です。カエルや熊など動物達も、冬の間は寒さをしのげる場所で体力を消耗しないようにして暮らしていますが、春になると元気に活動を開始します。ネコ達も冬眠こそしませんが、外でワォワォ、ニャーニャーと賑やかに鳴き始めます。
人は暖房器具や衣類なとで温度調整しているので、他の動物より自然の影響は小さいとはいえ、やはり春になると身も心も活発になります。 
東洋医学では、『肝』の調子が悪いと怒りっぽくなるとされています。血の流れや質が悪くなると気も頭に登ったままでイライラしてしまうようです。そうなると交感神経が優位になってしまって、消化器官の働き全体が悪くなり、更に『肝』に負担をかけてしまいます。それが悪循環になってますます怒りっぽくなってしまいます。
カモミールは多くの種類がありますが、そのうちアロマセラピーで使う種類はローマン(Anthemis nobilis)とジャーマン(Matricaria chamomilla)の2種です。両方とも白い小菊ですが、その成分は大きな違いがあり、特に精油は色も香りも全く違います。リラックス作用として良く使われ、一般に良い香りとして売られているのはローマンの方で、リンゴの香りにほんのりブランディーが混じったような香りです。それに対してジャーマンは青臭い薬のような香。この香で癒される方は少ないと思います。(どんな香か実際に嗅いでみたい方は施術の後にでもどうぞ)。

