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そして、夏の暑さで落ちていた食欲も回復し初め、食事も美味しく食べれるようになった頃。「胃」と「脾(西洋医学の膵臓に近い働き)」の気が旺盛な季節。「胃・脾」は、飲食物を消化・吸収するという機能だけでなく、心肺と協力をしながら身体全体に栄養分やエネルギー(血・気)を補給する働きも含めます。 また、土は作物を生み出すだけでなく、貯蔵する場所でもあります。だから、「土」の気が旺盛な季節は、寒い冬に備えて、収穫した作物を土の中に貯蔵していきました。また、動物も(人も)「胃・脾」をしっかり働かせて、せっせと体内に養分を溜めていきます。でも、「胃・脾」を過剰に働かせると、必要以上の養分が皮下脂肪に蓄えられてしまいます。 |
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「胃・脾」は、「思考・思慮」と深い関係があります。栄養のバランスが悪かったり、お腹がすいていると、イライラしたり、やる気が無くなったりしますね。また、思い悩むタイプの方はよく胃が痛くなりやすいです。またストレスを溜めると胃潰瘍になったりします。「胃・脾」に負担を掛けないためにもストレスは解消しましょう。 | ||
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化粧水の基本の作り方は、日本酒30mlにアロエのしぼり汁5mlを入れて混ぜるだけ。冷蔵庫に入れて1〜2週間で使いきって下さい。 それにラベンダーやカモミールローマン、フランキンセンス、サンダルウッドなどの精油を合計4〜5滴加えると、香も良くお肌の修復や炎症を抑える力もアップします。お酒が苦手な方は精製水30mlにグリセリン小さじ1杯をベースにしてもかまいません。アロエでシミ・ソバカスを予防しましょっ! |
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特に夏から秋の変わり目の「長夏」を「土用」と表現したのは、その時期が最もバランスを壊しやすいからかもしれません。 また、夏バテも回復し食欲も少しづつ出てくる時期でもあります。「長夏」は、身体が養分(脂肪)を溜めて冬支度を始める季節です(上の項参照)。でも現代は、自然の摂理とは全く違って冬でも美味しい物が沢山あります。「自然の摂理だから」って食欲に任せて食べていると大変な事になってしまいます。一つ自然の摂理と違う事をすれば、それに様々な事も併せていかなければなりませんよね。 |
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「脾」と「膵」の話 |
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前回までは五臓の話をメインに書いていましたが、今回は五臓の「脾」と五腑の「胃」の両方をあげてお話を書きました。働きとして「脾」と書いてしまうと読まれる方のイメージがつきにくいと思い、敢えてそうしました。 東洋医学では「膵臓」の働きを持つものを「脾」と言います。日本でも江戸時代までは東洋医学が主流で、「脾」と表現していました。しかし、日本で最初の西洋医学の書『解体新書』を作成する時に、わざと「脾」を「膵」に変えて翻訳をしたので「脾」が「膵」に変わってしまったようです。 脾の旁(つくり)の部分「卑」は「いやしい」など悪い意味を持つのに対して、「翠」は「(優れたものを)集める」という意味があります。だから、この素晴らしい臓器に対して「卑」という文字を使うことに抵抗を感じ、意味として最もふさわしい「翠」を使って文字を作り、この臓器に名付けたらしいです。「膵」は中国から渡ってきた字でなく、和製の漢字です。じゃあ「今の脾臓は?」というと、脾臓と膵臓を別の臓と考えずに、ひとつの臓と考えられていたのではないかと言われています。 |
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