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体内の水を調節する臓は「腎」です(腎の気化作用)。東洋医学の「腎」は水だけでなく「精気」も司っていて、生殖機能も含めていますので、生命を育む働きを持つ重要な臓とされています。これは上に書いた「水」の働きともつながっていますね。「精気」は目に見えないし、現代医学でも説明がつかないものなのでイメージがつきにくいかもしれませんが、東洋医学では生物がみんな持っているもので、生きていく活力ともいえる大切なものです。 「腎」は「精気の生成と調整」をするので、生殖だけでなく成長・発育、そして日々の活力を調整する働きも含めます。ですので現代医学で表現すると広い臓器がかかわってきます。例えば様々なホルモンの分泌を行う副腎、血液をつくる骨髄、様々な刺激を伝える脊髄などが「精気」を作り出したり調整する主な器官です。だからこれらの一つでもバランスが崩れると「腎」の調子も落ちてしまいます。 |
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精油は抗ウイルス作用の高いユーカリ(グロビラス・ラディアタ)・ティートリー・パインなどがお勧めです。また、スィートオレンジ・グレープフルーツ・ゼラニウムなどとブレンドすると香が柔らかくなるだけでなく、免疫力アップにも繋がります。広い空間や外出時は、マスクに精油を垂らしたティッシュを挟むのも有効です。 | ||
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そして一カ所に不調が起きると他の場所も影響を受けます。例えば糖尿や脳卒中などが解りやすいですね。風邪も直接の原因はウイルスですが、同じようにウイルスの攻撃を受けても免疫力の高い人は発症しにくいです。 病気になった時にぱ病院で早く治療を受けるのが一番ですが、病気の予防や慢性的な症状には、毎日の生活習慣・性格も含め身体全体から見ていく東洋医学の考えも大切かもしれませんね。 |
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「五臓五腑」「五臓六腑」「六臓六腑」どれが正解? |
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五臓六腑」という言葉は一度は耳にした事があるのではないでしょうか?美味しいお酒を飲んだとき「五臓六腑に染み渡る」なんて言いますし、桑田佳祐さんの『エロティカセブン』の歌詞にも『五臓六腑を駆けてゆく』というフレーズもありますものね。それではこの「五臓六腑」とは何でしょう? 五臓とは、肝・心・脾(膵)・肺・腎、六腑は胆・小腸・胃・大腸・膀胱そして三焦。最後の「三焦」は実際には存在しておらず東洋医学独特の考えの臓腑で、「三焦」とは「生命を燃やす三つの場所」という意味です。生きている人間は温かいですが、食べたり飲んだり、呼吸したりして熱は作られます。この働きをする身体の部署は、心や肺などの「上焦」、胃や脾(膵)などの「中焦」、大腸や膀胱などの「下焦」です。そして、この三つの部署を調整しているのが「三焦」なのです。また、三つの部署が円滑に働く為には水も大切なので、「三焦」は水の調整もしています。 「五臓六腑」が正解と思いきや、五行表の臓の行に「心包」なるものが入っています。これも「三焦」と同じ実際に存在しない東洋医学独特の考えの臓腑です。「心包」は心臓を保護している部分で心臓の働きを助けます。また「心」は精神に繋がりますから「心包」も精神的なものとも大いに関わりがあります。「心包」の働きが「心」に近い事から「心」に含める事もありが、「心包」は「三焦」と共に生きている者だけにある臓腑なので「心」と同じではありません。 結局、実在している臓腑として「五臓五腑」、東洋医学の考えとして「六臓六腑」と「五臓六腑」、どれも間違いではありません。 |
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