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 昨年春の『ねろりでげんき』で「肝の異常は目に現れる」という事を書きましたが、その事についてもう少し詳しく書きましょう。
  今までご購読いただいた方はお解りかもしれませんが、東洋医学の「肝」は広い意味があり、「肝臓」だけでなく「血液」も含めます。肝臓には、体内を巡り戻ってきた老廃物を含んだ血液を浄化する大切な役目があるからです。血液は、身体に異変があるとその質に直ぐ変化が出てくるので、病院では健康状態のバロメーターに使いますよね。

 さて、体外からの情報を察知する器官には耳・目・鼻・口などがありますが、通常、この中で一番多くの情報を得る事ができるのが目です。それもいち早く情報を脳に伝えなければなりません。ですので、目は常に迅速に働けるよう沢山の毛細血管が張り巡らされています。
  身体の変化は血液に出やすいですが、その結果、目にも影響が出やすくなります。例えば、まぶたの内側が白いと貧血だったり、疲労すると充血したり、肝機能そのものが落ちると胆汁のため白目が黄色っぽくなったりします。

 また、血液と一緒に栄養素も運ばれてきますので、食生活の偏りや栄養不足などがあると、何かと目に影響が出てきます。逆に考えるとビタミン・ミネラルなどをたっぷり含んだバランスの良い食事は、目の疲労回復や病気の予防になるという事ですね。下方に栄養素と目の関係の表を載せていますので、ご参考にして下さい。それから、まぶたが腫れる時は、身体の水分調整がうまくいっていない時ですが、胃腸が弱っている事も多いです。
  血液を目で見て身体の調子を判断するのは難しい話ですが、目ですと(まぶたや目尻も)朝、顔を洗う時に、しっかりチェックできると思います。いつもより「目力」を感じない時は、ちょっと身体が疲れているかもしれませんね。
        五行の色体表はこちらに載せています。




 踵は体重を支えなければならないので、元々厚く硬い皮膚をしています。足の裏には皮脂腺がないため乾燥しやすい部位でもあります。
  ですので新陳代謝が落ちている時には古い角質層が剥がれにくくなってカサカサに、ひどい時にぱひび割れていまいます。マッサージオイルでお肌を潤しながらお肌のターンオーバーを促しましょう。乾燥を防ぐためにもお風呂上がりに塗るのが効果的です。
 作り方は、キャリアオイル(スィートアーモンドやマカデミアンナッツなど)25mlに、精油を3〜4種類・合計15滴加えて下さい。精油は、皮膚細胞の成長を促すゼラニウム・ローズウッド・フランキンセンス・パルマローザ・ラベンダーなどや、皮膚を柔らかくするカモミールローマン・サンダルウッド・ネロリ・レモンなどがお勧めです。蜜蝋や植物性ワックスを加えると軟膏やクリームとして使う事もできます。




 東洋医学では、『問診・切診(現代医学の触診の事)・聞診・望診』という四つの診断方法を行います。『問診・切診(触診)』は普通、病院でも行っている事ですが、東洋医学独特なのは『聞診、望診』です。「聞診、望診』は日々日常、ご家族やお友達に対してもされている最も身近な診断方法です。

   『聞診』は相手の方の声の調子です。元気のある方(時)は、声ははつらつとしているでしょう。それに対して体調が悪かったり、落ち込んでいると弱々しかったり、語気がやたら荒かったり。小さなお子様をお持ちの方は、お話の内容だけでなく声のトーンもしっかり気をつけてあげて下さいね。それから、しゃべり方でなんとなく性格も解ったりします。のんびり屋の方はゆっくりだし、気ぜわしい方はせっかちなしゃべり方ですよね。

 そして『望診』は目で見て感じる事です。一番わかりやすいのが顔色。それから女性の方は毎朝、しっかり自分自身を『望診』されている方も多いと思います。鏡をのぞいて肌荒れやむくみなどのチェックをされているでしょう? 「最近、妙に目の下のクマがひどい」などはお化粧でごまかさず、どうかご自分の体調を見直してみて下さい。






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